アベ食う寝る98 さよならくらい言わせてよ。

またまた突拍子もない、タイトルです。

「 さよならくらい、言わせてよ。 」

一瞬愛した恋人と別れたときよりも、
悲しいことがありました。

私ね、Roots郡山で毎月、
「保存食・発酵女子クラブ」っていうクラブ活動をちまちましてるの。

こないだの土曜日、はじまりの時間より早く着いた参加者さんに
「本でも読んで待っててくださいねー。」って言って。

そのときにね、知ったの。

そのときの本棚には、
最愛のクウネルと、プレミアムと、天然生活があって。

「そうそう、ゆきさん。
天然生活、なくなりましたよね。」って言われて。

そうね、そうね、
言われてみて、気付いたよ。

地球丸が倒産したってことは、
ログハウスマガジンがなくなって、天然生活がなくなるってことね。

そうね、
そういうことよね。

クウネルのおしまいも突然だったけど、
天然生活まで、突然ね。

気の合う異性に出会うより、
好きだと思える雑誌に出会うほうが100倍難しくて。

それを失ったときは、1000倍悲しい。

その参加者さんとはね、好きな本の雰囲気が同じでね。

読んでよかった本をおすすめしあったりね。

こないだも、
ファッション誌を読む100倍、こういう本のほうが面白いよね。
これなんか10年前の本だよ、全然古くないよね。 って話してね。

「流行なんて、もういいよね。
自分の好きなもの、ちゃんとわかってるもんね。」って話してて。

好きな雑誌がまたひとつ、なくなりました。

本と、料理と、ふーで体の細胞ができている私は、
切なくて、切なくて。

影までも美しい写真を撮る方が、
どこまでも穏やかで、でもこのうえなく地に足が着いた文章を書く方が、
またどこか。

またどこかの紙面で、
また帰って来てくれることを願います。

 

その日まで私たち読者は、
好きな記事の話をしつつ、
バックナンバーを少しずつ集めて、
レシピを眺めながら台所に立って、
その日を、それぞれの毎日のなかで楽しみに待っています。

新しい天然生活をもう見られないのは残念ですが、
好きなものに出会えたこと。
自分が心地よいと思うものを知ることができたのは、
私が生きていくうえでとてもとても幸せ。

 

 

 

 

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