先日の帰り道、とても綺麗な「中秋の名月」を見ることができました。

徒然草には、

『秋の月は、この上なく素晴らしいものである。いつでも同じものが浮かんでいると思って、無下にしてしまうのはなんともったいないことだろう』(第212段 現代訳)

なんて一節があり、いつの時代でも月は日本人の心を魅了しているのでしょう。

風情の代表格たる月。

月と暮らしについてもこんな一節が、

『住まいなどは、現世の仮の宿にすぎないとは思うけれど、住む人に似つかわしく、また好ましいのは、興を覚えるものである。立派な人が、ゆったりと住み慣らした所では、降りそそぐ月光までも心に沁み入るように見える。流行の最先端でも華美でもないけれど、木立がどことなく古色を帯び、わざわざ手入れをしたと思わせない庭の草も趣きある様子で、簀の子や透かしてある板塀の案配もちょうど良く、何気なく置いてある道具類も昔から大事に使っている感じがするのは大変上品である。』(第10段 現代訳)

う~む、意図して設えると野暮にもなるし、難しい。

風情のある暮らし、憧れます。